注意喚起情報 Alert info
2016年12月22日
Flash Playerとその問題点
Flash Playerとは
Flash Player (フラッシュ プレイヤー)は、アドビシステムズ社が開発している、ウェブ上で画像や動画を閲覧したり、操作を必要とする項目で利用されるソフトウェアです。多くの場合、Internet Explorerなどのブラウザソフトの動作を補助する「アドオン」としてインストールされています。
Flash Playerは、以下の用途に利用されます。
- 動画の再生
- 広告などの画像を切り替えながら表示するページ
- 操作により画面が切り替わるようなページ
YouTube等の大手動画サイトは、Flash Playerが無くても動画が閲覧できるようになり、Flash Playerを必要としないように各サイトの更新が進んでいますが、未だ多くの動画サイトをはじめ、上記のような用途でFlash Playerが必要とされる状況があります。
そのため、Flash Playerは現在、ほとんどのパソコンにインストールされている状況となっています。
Flash Playerの問題点
Flash Playerは便利で欠かせないソフトですが、マルウェア感染のきっかけとなってしまうケースが報告されています。Flash Playerの脆弱性(ぜいじゃくせい-ソフトの弱点)を狙い、ランサムウェアなどのマルウェア感染や、パソコンを踏み台にして他へ感染拡大や攻撃活動に利用されてしまうケースが増えてきています。
脆弱性を修正するため、Flash Playerの更新は頻繁に行われていますが、多くのパソコンが古いFlash Playerを更新せず使い続けている状況です。古いFlash Playerのまま使い続けると、脆弱性が修正されず、マルウェア感染などの脅威にさらされてしまい、感染するリスクがかなり高くなってしまいます。
そのため、定期的に表示されるFlash Playerの更新は欠かさず行い、最新版のFlash Playerを利用することが、マルウェア感染などのリスクを抑えることになります。また、Google Chromeや、Windows 10のInternet Explorerでは、Flash Playerが既に組み込まれており、自動的に更新されるように設定されています。 普段インターネット閲覧に利用するソフトをGoogle Chromeなどに変更することにより、 Flash Playerの更新忘れによるリスクを抑えることができます。
NetStableでの対処
NetStableでは、古いバージョンのFlash Playerが動作しようとする際の通信を検知し、古いFlash Playerが動作しないようにすることができます。
標準設定では、以下の古いバージョンのFlash Playerの動作を抑制します。
- Adobe Flash Player 22 (2016年9月 次バージョンが登場し終了)
- Adobe Flash Player 21 (2016年6月 次バージョンが登場し終了)
- Adobe Flash Player 20 (2016年3月 次バージョンが登場し終了)
- Adobe Flash Player 19以前 (2015年12月 次バージョンが登場し終了)
検出された場合、送信元IPアドレスの端末にて古いバージョンのFlash Playerが動作していますので、最新版への更新を行っていただくか、普段利用するサイトでFlash Playerが必須でない場合はアンインストールをお願い致します。
まとめ
- Flash Playerは動画などの閲覧に利用され、多くのパソコンにインストールされている
- 古いFlash Playerを利用するとマルウェア感染の危険性が高まる
- Flash Playerを利用し続ける場合は、更新を欠かさず実施する