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2017年06月30日
オンラインストレージサービスの利用と注意
オンラインストレージサービスとは
オンラインストレージサービスとは、パソコンやスマートフォン内のデータをクラウド上のサーバを介して、別のパソコンと同期し、データの共有や共同編集を行うサービスです。
日本国内の代表的なサービスでは、Dropboxがあげられます。
このオンラインストレージサービスについて、利便性と注意点についてご案内したいと思います。
オンラインストレージサービスの利便性と注意点
オンラインストレージサービスを利用すると、別のパソコンへ瞬時に同期・共有できたり、離れたパソコン間での共同編集、過去バージョンの管理などが利用できるため、便利なサービスです。
しかし、利用方法や設定を誤ると、以下のようなリスクが発生します。
- 業務データを自宅や個人のパソコンと共有し、データの持ち出し・持ち帰りが出来る
- 共有設定を誤ると、全体公開になり、意図しない人が閲覧できたりする
- 共有先の追加変更が容易に出来るので、異動や退職時にデータの持ち出しをすることにつながりかねない
オンラインストレージの適切な利用
業務上、外部のパソコンとデータ共有を行う必要がある場合は、以下のような検討を行った上で利用してください。
法人向けサービス等の契約
法人向けサービス・プランの場合、管理者が共有設定やアクセス権限を一括設定することができ、変更履歴が長期間取得できるものがあります。
既存のファイルサーバやWebサーバを活用し、オンラインストレージサービスの利用を禁止する
ファイルサーバでも、過去のバージョンを呼び出す機能を持っているものがあります。
社外に公開する資料も、自社ホームページに公開するなどして、公式サイトで配布する方法もあります。
NetStableでの検知
NetStableでは、オンラインストレージサービスのDropboxを検知するシグネチャをリリースしています。
- 2000361 Dropbox SSL Request 1
- 2000362 Dropbox SSL Request 2
- 2000506 Dropbox SSL Request Proxy 1
- 2000507 Dropbox SSL Request Proxy 2
上記シグネチャにより、Dropbox利用時の通信を検知することができます。
まとめ
- Dropbox等のオンラインストレージサービスは便利だが、利用時の設定には注意が必要
- 設定を誤ると、データの持ち出しや不特定多数に閲覧されたりする
- 業務で利用する場合は、法人向けサービスの契約等を検討すべき